知識資本主義 knowledge capitalism 2005 5 7

 今までの資本主義は、
貨幣や土地、労働力が、資本となってきました。
 しかし、これからの資本主義は、
つまり、新しい資本主義は、「知識」が、資本となるでしょう。
 これは、後に、産業革命ではなく、
「価値革命」と呼ばれることになるでしょう。
資本主義の持つ価値に、革命が起きるでしょう。
 「知識資本主義」という本は、アメリカのために書かれたのかもしれません。
アメリカは、軍事産業を除けば、
いつの間にか、工業国家を止めて、消費国家になったと言えます。
 これは、日本人から見れば、大変なことだと思うでしょうが、
アメリカにとっては、消費国家でも問題ないのです。
ドルが基軸通貨である限り、理論的には、いくらでも借金ができます。
 ただ、この基軸通貨が、ユーロの出現によって揺らいでいるのです。
ドルが基軸通貨でなくなると、消費国家は続けられません。
だから、ドルが基軸通貨であり続けるために、いろいろな演出をしなければならないのです。
 しかしながら、こうした「演出」は、いつまでも続けられるものではありません。
それは、女性の化粧のように、永遠に続けられるものではありません。
どんなに化粧が上手でも、100歳になれば、化粧で、ごまかせないでしょう。
 人間の命は、限りあるものですが、
国家というものは、人間に比べれば、長寿です。
 アメリカにおいて、価値革命が起きて、
消費国家から、「知識資本主義」国家となることを期待します。
それが、「新しいアメリカ」となるでしょう。

書名 知識資本主義(ビジネス、就労、学習の意味が根本から変わる)
著者 アラン・バートン=ジョーンズ
出版社 日本経済新聞社(2001年4月2日出版)
KNOWLEDGE CAPITALISM by Alan Burton-Jones

 「知識資本主義」という本は、
最近、ダイヤモンド社から、レスター・C・サロー氏の本が出版されていますが、
私は、アラン・バートン=ジョーンズ氏の本の方が、強い印象が残りました。
 この本の紹介文が、その内容を的確に表現していますので、引用します。
「貨幣や土地、労働に代わる最も重要な資本として、『知識』が急浮上している。」
「本書は、労働の供給よりも、知識の供給が重視されるようになることや、
社内外の知識を最大限に生かし統合させるうえで、
企業の所有や経営が変わらざるを得ないこと、
知識を手段とする個人にとって『学習』の意味が変わること、
新しい資本家の登場について説く。」




































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